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Q.短根歯と矯正治療

【質問】
2009/07/14 M.M.さん 22歳 女性 (長崎県北松浦郡)

私は1年ほど前に下の前歯が知覚過敏になり、「おそらく上下の前歯がぶつかっているからだろうから矯正も考えてみたら?」と歯医者さんに言われたこともあって、噛みあわせの為にも矯正治療をしたいと強く思うようになりました。しかしこの前、通っていた歯医者さんに「歯根が普通の人より短く、根と出ている部分の割合が1:1程度しかない」と言われました。

歯周病、歯肉炎等はなく全体的に歯根が短いのでおそらく遺伝だろうとのことです。短歯根についてパソコンで色々調べたところ、歯根吸収があるため「難しい」「無理」「断られた」等の意見がありとても落ち込んでしまいました。やはりこの歯根の長さでは歯列矯正は諦めた方がよいのでしょうか?

歯を長く持たせるために矯正をしようと決意したのですが、逆に歯の寿命を短くしてしまうのではないかととても不安です。



【答】
歯根が短い歯の矯正について否定的な意見が多く、落ち込んでいらっしゃるようですが、諦めることはありません。確かに、この場合の矯正は通常よりリスクは伴いますが、現在の不安定な状態を放置する方が、負担のかかっている歯の歯根吸収が進む可能性があると思われるからです。

最近では矯正の技術も進み、以前より精密に歯にかかる力をコントロール出来るようになって来ましたので、あまり歯根吸収を進行させずに、矯正を行える場合が増えてきました。結果として今までより噛みあわせが安定し、歯の寿命が延びることも期待できます。ただ中には治療中に歯根吸収が進むこともありますので、半年ごとにレントゲン写真を撮って確認しながら治療を進めるなどの配慮が必要と思います。

一度、矯正専門医の診断を受けられてはいかがでしょうか。出来れば複数の専門医の意見を聞き、最も納得のゆく説明をしてくれた医療機関を選択されることをお勧めします。
 


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