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Q.高齢者の矯正治療

【質問】
2006年2月9日 Aさん 女性 60歳 (東京都 杉並区)

60歳で、いわゆる乱咬歯です。矯正治療を始めようと、虫歯や、親不知の治療も受け、12月には矯正のための診断を受けました。
2月に入り、下の前歯を1本抜きました。(これは、もったいなかった!)来週からは、いよいよワイアーをかけるのですが、同じ歳の友人から、自分は矯正後にリテイナーにより、顎関節症になったと聞き、この歳で始めたのがいけなかったかと不安になりました。

それで質問なのですが、(日)矯正後に、歯はちゃんと固定するものでしょうか?なるべく動かすのを少なくした方がよいのですか?もしそうなら、下の歯列(乱咬)のみ矯正して、上の歯は、ちょっと出ているのですが、そこはいじらないという事も可能ですか?

先生は80歳まで矯正は可能とおっしゃったのですが、この年齢で矯正をするのは、良くないのですか? ご回答をよろしくお願い致します。



【答】
1.矯正治療後、リテーナーを装着することで歯の固定をはかりますが、歯を支える骨や歯肉の状態によっては長期間にわたって装着しないと固定されない 場合もあります。

2.年齢から、新しい骨はできるのに時間が掛かると考えられますので、なるべく動かす量は少なくした方がよいと思います。下の前歯だけ治しても前歯の 噛み合わせにあまり支障がないのなら、上は治さないという選択肢もあると思います。

3.単に年齢だけではなく、歯を支える骨や歯肉の状態がある程度健全で、骨の新陳代謝が十分行われるのであれば、矯正治療は可能だと思います。矯正治 療で歯を動かさない場合のデメリット(例えば一部の歯に異常な力が掛かってしまうとか、歯周病を悪化させるとか)がどの程度あるか、それに対して矯正治療のリスクはどの程度なのか考慮して、矯正するのが良いか悪いか判断する必 要があると思います。
 


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